『ゲーム悪役貴族に転生した俺は、チート筋肉で無双する』レビュー|脳筋転生ファンタジー、筋肉がすべてを解決する!

異世界に転生した先は、破滅フラグまっしぐらの悪役貴族!?
だが――この男、筋肉だけは誰にも負けなかった!
『ゲーム悪役貴族に転生した俺は、チート筋肉で無双する』は、全てを“筋力”で突破していく異色の転生ファンタジー。
礼儀も魔法も無視して、筋肉と誠意で人生を変えていく物語に、つい笑ってしまう…でもなぜか胸が熱くなる!
今回はそんな本作の魅力をネタバレありで徹底レビューしていきます。
✅ 作品紹介
- タイトル:ゲーム悪役貴族に転生した俺は、チート筋肉で無双する
- 原作:昼行燈
- 作画:しいたけ元帥
- ジャンル:異世界転生/コメディ/筋肉/バトルファンタジー
- 掲載媒体:小学館
本作の主人公は、乙女ゲームの世界に転生した青年。
しかも配役は、攻略対象たちに嫌われ、最終的に破滅する運命の“悪役貴族”という超ハードモードな立場。
だが彼は決意する。「筋肉で運命をぶち壊す」と――!
目覚めたその日から始まるのは、貴族の嗜みでも魔法の修行でもなく、ひたすら筋トレの日々。
食事、睡眠、すべてを“筋肉のため”に最適化し、次第にその肉体は人間の域を超えていく。
上級貴族たちを力で黙らせ、攻略対象のヒロインたちもなぜか好感度急上昇!?
筋肉という一点突破の武器で、破滅フラグをなぎ倒していく姿は、まさに脳筋エンタメの到達点。
筋肉は裏切らない――本作はその名言を、まっすぐに体現しています。
⭐️星評価

ネタ枠かと思いきや、けっこう芯のある内容でしたね

筋肉の説得力、侮れません
評価項目 | 星評価 | コメント |
---|---|---|
設定の独自性 | 「筋肉でフラグ回避」は異世界転生ジャンルでも新鮮! | |
キャラの魅力 | 主人公のバカ正直さと純粋さが好印象。周囲もいいキャラ揃い。 | |
ストーリー展開 | ご都合主義や単調な場面もあるがテンポは良い。 | |
ギャグセンス | 筋肉ネタが好きならツボに入る。繰り返し感もあり。 | |
作画・演出 | キャラ表情と筋肉描写がしっかりしていて満足度高め。 |
🏋️♂️ 総合評価:
(3.5 / 5.0)『ゲーム悪役貴族に転生した俺は、チート筋肉で無双する』は、筋肉で全てを解決するという一見バカバカしい設定を、全力で突き詰めた異世界転生ギャグファンタジー。
「どうせネタ漫画でしょ?」と思って読み始めると、意外にもキャラクターの成長や信頼関係が丁寧に描かれており、読みごたえのある展開に驚かされます。
ただし、“筋肉”というテーマの一点突破型作品であるため、後半になると展開の予測がつきやすく、ワンパターンに感じる場面も。
また、筋肉による解決があまりに万能すぎて、ご都合主義的に映る箇所も少なくありません。
とはいえ、その勢いとバカ真面目な主人公の魅力が読者の心をつかみ、「これはこれでアリ!」と思わせてくれる独自性が光ります。

筋肉で世界を救う…なんて、冗談だと思ってました

ですが今では、筋トレ後にこの作品を読みたくなります
まとめると、本作は“筋肉で人生を変えたい人”に全力で刺さる快作。
ツッコミながら読むのが正解の、異世界転生×筋肉エンタメです。
見どころ3選
💪 見どころ①:筋肉が物語のロジックになっている
本作の最大の特徴は、“筋肉”がただのネタではなく、物語を動かすエンジンとして成立している点です。
魔法や策略、貴族の権威といったファンタジー世界の常識を、主人公の筋肉がすべてぶち壊していきます。
「力こそ正義」を地で行く展開ですが、なぜか納得させられてしまう説得力。
筋肉があるから尊敬され、筋肉があるから問題を解決できる――
そんな世界が妙にリアルに感じられてしまいます。

まさか筋肉がこんなにも“合理的”に使われるとは…

もはや異世界ではプロテインが通貨です
🏰 見どころ②:悪役貴族なのに応援したくなる
転生先は、典型的な破滅ルートの悪役貴族。
しかし、彼は誰よりも努力して、未来を変えようとあがく“がんばり屋”。
それが筋トレという異色の方向に振り切れているだけで、意志の強さと誠実さは本物。
だからこそ、貴族としては常識外れでも、読者としては「応援したくなる」。
脇役たちも少しずつ彼に影響されて変わっていく流れがまたアツい。

悪役の定義を筋肉で上書きするとは…

主人公の背中に“懺悔室”が見えてきます
🤣 見どころ③:ギャグとシリアスの塩梅が絶妙
序盤は筋トレギャグ一辺倒かと思いきや、中盤からはしっかりとした人間ドラマや友情も描かれており、ただのネタ漫画では終わりません。
破滅フラグ回避の場面も、筋力だけでなく知恵や対話が必要になる局面もあり、飽きさせない構成。
笑えるのに、ふと心があたたまる。
そんな温度差のバランスが非常に心地よいのです。

笑ってたら、ちょっと泣きそうになりました

筋肉は、涙腺にも効くんですね
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📝 まとめ:筋肉が人生を変える時代が来た
『ゲーム悪役貴族に転生した俺は、チート筋肉で無双する』は、王道の転生設定に“筋肉”という圧倒的な個性を掛け合わせた異色作。
バカバカしさの中にある真面目さ、脳筋ギャグの裏に光る誠実な主人公像が、多くの読者の共感を呼びます。
どんな困難も筋トレで乗り越える――そんな非現実的なようで、ちょっと励まされる世界観。
「努力は裏切らない」「筋肉は嘘をつかない」といった普遍的なテーマが、笑いと一緒に自然と胸に届くのが本作の魅力です。
筋トレ中にも読めるテンポの良さ、キャラの愛らしさ、そして何より筋肉の説得力をぜひ体感してみてください。

読み終えたあとは、なぜかスクワットを始めていました

それがこの作品最大の“副作用”かもしれませんね